お手入れガイド

2023.11.14

竹製品のお手入れガイド:
メンテナンスと長期保存法まで

かごやざるなどの竹製品は、適切なお手入れを行うことで、美しさを保ち長寿命化することができます。

竹製品を初めて購入された方や、すでにお使いの方でお手入れ方法を確認したい方向けのガイドです。竹の優雅な風合いを長く楽しむために、是非参考にしてください。





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竹のカトラリーやざる、調理器具のお手入れ方法

竹かごのお手入れ方法


トラブルシューティング

色の変化や劣化を防ぐ方法

カビが生えてしまったときの対処法

湿気や虫対策について




目次

1. 竹製品の特徴

2. 長持ちさせるための基本的なお手入れ方法
2-1. 普段使いで気をつけること
2-2. 竹製品の保管場所と収納方法

3. 竹製品ごとのお手入れガイド
3-1. 竹カトラリーや調理器具のお手入れ方法
3-2. 竹かごのお手入れ方法

4. トラブル別対処法
4-1. しつこい汚れを落とすには
4-2. カビが生えてしまった場合の対処法
4-3. 虫が食った場合の対処法




1. 竹製品の特徴


竹製品はその天然素材と独自の特性から、日常の生活用品や調理器具など、さまざまな用途に広く利用されています。竹製品の主な特徴には以下のようなものがあります。

特徴
天然素材であり、持続可能な資源である。
軽くて取り扱いが容易でありながらも強靭な特性を持つ。
自然の風合いがあり、独特の美しさがある。
通気性が優れており、食材や衣類の通気に適している。
再生可能であり、製造過程が環境に優しい。
柔軟性と強度があるため、様々な形に加工できる。
耐湿性があり、湿気に強い。

竹は、古くから身の回りの道具に使用されている素材です。SIROMONOでは、以下のような竹製品を取り扱っています。

竹かご


竹かごは、軽くて丈夫な特性を持ち、独自の風合いが魅力のかごです。通気性が高く、食材や衣類の収納に適しています。買い物かごや収納かご、食材の保存など、様々な用途に利用されます。


竹ざる


竹ざるは、その軽さと通気性が特徴です。食材を湯通ししたり干したりするための料理道具として一般的で、熱湯にかけることで食材を素早く茹でることができます。竹の編み目が通気性を高め、食材の美味しさを引き立てます。


調理器具など


様々な調理器具があります。竹の柔軟性と強度を活かして作られていてお手入れも簡単。高温や湿気に弱いため、適切な手入れと取り扱いが必要です。天然素材ならではの温かみと実用性を兼ね備え、日常の調理に活躍します。




竹製品のお手入れ方法はシンプルです。まずは基本的なお手入れ方法をご紹介します。

2. 長持ちさせるための基本的なお手入れ方法

竹製品の美しさを保つには、普段使いのお手入れと保管方法に注意しましょう。以下にまとめました。

2-1. 普段使いで気をつけること

項目
定期的な水拭きをして、きちんと乾燥させます。
数ヶ月に一度、竹用のオイルやワックスを塗布して保護します。
鋭利なものや硬い物体との直接の接触を避けます。
高温や冷たいものなどの急激な温度変化を避けます。

①定期的な水拭きと乾燥


水拭きは汚れや雑菌の予防になり、竹の素材に含まれる水分に対抗しています。また、乾燥させることで湿気による傷みや変形を予防し、カビの発生を阻止します。これにより、竹製品を清潔で美しい状態に保ち、長く愛用できるようになります。

②竹用のオイルやワックスを塗る

竹は自然素材なので時間とともに乾燥しやすくなります。乾燥によって割れやひび割れが生じる可能性があります。定期的なオイルやワックスの塗布によって、竹の本来の保水性を維持し、製品に必要な潤いを補給します。また表面に膜ができることで、汚れや湿気から守る効果もあります。


市販のオイルなどの他に、あまに油やえごま油などの乾きやすい油でも代用できます。布などに染み込ませ馴染ませるように拭き上げます。

③鋭利なものや硬いもので傷つけない

竹は柔らかな素材であり、鋭利なものや硬い物をぶつけると傷つきやすい性質があります。竹の表面が傷つくと、割れやひび割れが生じる可能性が高まります。使用中は気をつけましょう。

④急激な温度変化を避ける

高温にさらされると竹が乾燥し、割れやひび割れが生じやすくなります。また急激な冷却は、竹の収縮を促進し、形状の変化やひび割れを引き起こす可能性があります。竹ざるなどは野菜の湯通しなどに使用しますが、すぐに冷水につけることは避けましょう。

2-2. 竹製品の保管場所と収納方法

項目
湿度の高い場所での使用や保管を避けます。
長時間の直射日光は竹を劣化させる可能性があるため、避けます。
高温や冷たい場所での保管を避けます。

①湿度の高い場所で使用、保管しない

竹製品は湿気に弱いため、湿度の高い場所での使用や保管は避けましょう。湿気が原因で形状が変わったり、カビや虫害が生じやすくなります。


②長時間、直射日光に当てない

竹製品は太陽光に弱いため、長時間の直射日光にあたる場所での保管は避けましょう。紫外線や熱により竹が変色し、強度が低下する可能性があります。

③高温や冷たい場所での保管を避ける

使用中の注意点と同じく、車内やキッチンのコンロ周りなど、高音になりやすい場所や冷たい場所での保管を避けましょう。また、湿気のたまりやすい場所もカビが生える危険性があります。




竹製の道具は、基本的に以上のお手入れや注意点を気をつければ、長期で美しさを保つことができます。製造元の案内がある場合はそちらをご確認いただくようにお願いいたします。



3. 竹製品ごとのお手入れガイド

各竹製品ごとに異なる特性や用途に合わせたお手入れ方法を知ることで、長くその良さを楽しむことができます。お手元の道具に合わせてご確認ください。

3-1. 竹カトラリーや調理器具のお手入れ方法

写真

①洗浄と乾燥


食器洗い機を使用せず手洗いします。基本的にはサッと水洗いするだけで十分ですが、カトラリーなど汚れが気になる場合は、食器用中性洗剤、または中性洗剤を薄めた洗剤を少量使い、やわらかいスポンジで優しく洗いましょう。洗った後はリネンやキッチンタオルで拭くなど速やかに乾燥させ、水分を残さないように気をつけます。




②定期的な保湿


数ヶ月に一度、竹用のオイルや食用油を薄く塗布して保湿します。保湿により、竹の乾燥やひび割れを予防し、耐久性を向上させます。




③高温・冷温に注意する


急激な温度変化を避け、高温の調理中の食材や、冷たい食材に直接触れるのを控えます。

3-2. 竹かごのお手入れ方法

写真

①保管、収納場所に気をつける


高温多湿の場所を避け、埃の多い場所に置かないようにしましょう。床よりも台や棚の上に置くなどより高いところに置くほうが良いでしょう。




②定期的な保湿


数ヶ月に一度、竹用のオイルや食用油を薄く塗布して保湿します。保湿により、竹の乾燥やひび割れを予防し、耐久性を向上させます。




③定期的なブラッシングをする


隙間などにホコリなどが溜まりやすいので、やわらかい毛のブラシを使い定期的にブラッシングをしましょう。汚れが気になる場合は、水に濡らしたブラシでこすります。その際は、風通しの良い場所できちんと乾燥させましょう。




基本的なお手入れ方法と、道具ごとのお手入れ方法を参考にして生活に無理のない範囲でお手入れしていただくようにお願いいたします。

4. トラブル別対処法

竹製品の性質上、時折トラブルが発生することがあります。劣化を防ぎ、長期的に使用するためのトラブル別対処法をまとめました。

4-1. しつこい汚れを落とすには

しつこい汚れを落とすにはいくつかの方法があります。

①中性洗剤や重曹を使う

重曹や中性洗剤を使って、水でしっかりと希釈します。しつこい汚れに直接塗布し、柔らかいスポンジで優しくこすります。汚れが強く取れない場合は、②をお試しください。

②重曹ペーストをつけ置く

重曹を水で混ぜてペースト状にし、しつこい汚れに塗ります。少し時間を置いた後、柔らかいブラシやスポンジでこすり、汚れを浮かせます。最初から長時間で行わず、素材に変化が出ないように何回か試しながら行ってください。

③レモンジュース、レモンシロップを使う

レモンジュースは柔らかい酸性を持ち、しつこい油汚れなどに効果的です。酸性の特性から、竹製品に付着した金属の錆びを軽減するのにも役立ちます。汚れ部分につけて、優しく拭き取ります。取れない場合は少しつけおいてから拭き取りましょう。

④頑固な汚れには漂白剤を使う

竹製品が頑固な汚れで悩んでいるときは漂白剤を使うと効果的です。ただし、使う際には慎重に行う必要があります。以下の手順を参考に、注意深く漂白剤を使ってみましょう。

4-2. カビが生えてしまった場合の対処法

竹製品の性質上、時折トラブルが発生することがあります。劣化を防ぎ、長期的に使用するためのトラブル別対処法をまとめました。

4-3. 虫が食った場合の対処法

竹製品の性質上、時折トラブルが発生することがあります。劣化を防ぎ、長期的に使用するためのトラブル別対処法をまとめました。

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