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2024.07.07

店長日記

[店長日記]01| 7/7 Sun.| 人生にはバランスを。

店長 和田


毎朝、店の扉を開けるたびに、ささやかな一日のはじまりに少しだけ心がおどる。格子窓しかない暗い土蔵に差し込む光に目をやり、珈琲を淹れる。今日があの頃になるときに、思い出せるように。







人生にはバランスを。

はじめましての方もお久しぶりの方も。喫茶エントワ、siromono店長の和田と申します。

IT業界で独立した20代前半。未経験のまま家業の喫茶エントワを引き継いで約7年、自分の興味が広がるままに店づくりをしてきました。

初めてのことばかりで充実した日々と、夢に出るほどたくさんのことを学ばせてもらいながら、スタッフとともにほそぼそと営んでいます。

基本的には動き回る人間ですが、夢は小さな小屋で静かに暮らすこと。好きな物と少しばかりこだわった食事と音楽と、時折訪れる友人と過ごすことです。

なにかためになることをお話しできる人間ではないので、日常のあれこれを書くだけの日記を、趣味としてはじめます。





2024/7/7 Sun —

子どもが産まれてから怒涛の日々を過ごしている—。

3歳と1歳の二人娘。まだ3年と思う反面もう3年という気持ちで、お店も暮らしも、大なり小なり悩みや楽しみを持ちながらやってきた。

昔からキャパシティはある方だと自分では思っていて、目先をひとつひとつ良い方向にと思って過ごしている。だから子どもが生まれるときも大変だとは考えておらず、なんなくいけると思っていた。

今思うと完全に舐めていた。自分は歳を取りすぎたと思うくらい、日々汗拭いて過ごしている。それで一番思うことは自分の時間が限りなく少なくなっているということ。世の中のお父様、お母様いつもご苦労様です。

キャパがあろうが1日の時間はそれほど増やすこともできず、外でも家でもやりたいことは無数にあって、一個一個を最速最短で終わらしても終わりは来ない。 思い返せば昔の自分はとんでもなく自由に時間を生きていたのだと気づいた。





年末久しぶりに大学時代の友人と飲んだ。「あれまだやってる?」に対して「もうずっとやってないな」と口にして思い出した、かつてはできていて今やれていないこと。

一、本を読むこと。二、好きな音楽に浸ること。三、火を囲むこと。四、書くこと。
今となっては、時間があったとしてもやりたいのかと聞かれたら「はてな」が湧くようになってしまった。

悲観はない。子どもがいて、新しい生活に変わったことで気づく感性と喜びと、そんなものにあふれている。

でもやっぱり、こうして書いていると、できていないことはどれも自分をチューニングするのにとても良い時間だったのだと思う。





平日の朝8時、子どもを送る車の中から見る人たちは、それぞれに忙しそうだ。

チャイルドシート付きのママチャリを盛り漕ぎする女性が、信号待ちでなにやら紅茶らしきものを買っていた。ちょっとの待ち時間に一口。それはそれは美味しそうに。
それを見て、バランスがあるから頑張れるのだと思った。

忙しいと、なくてもいいことから優先度をつけて消していくけれど、一見意味のないようなことがとても大事なものだったように思う。

コーヒーをドリップしたり、時間をかけて食事をしたり、少しばかりお酒を飲んだり、思いつきで面白いかわからない映画を見たり。これはまた時間のあるときに。

好きな道具で料理や掃除をするのは時間がなくてもできる。でも自分の人生のチューニングにはぴったり。 そうやって、ちょっとしたことでバランスをとって、明日も元気に起きるのだ。




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